「ねんきんネット」で年金見込額を試算してみた

昨日、書類を整理していたところ「ねんきん定期便」のハガキを発掘しました。

そのハガキでは「ねんきんネット」なるネットワークサービスが紹介されていました。



「ねんきんネット」サービス|日本年金機構

  1. 年金記録を確認・検索できます
  2. 年金見込額を試算できます
  3. 各種通知書を確認できます
  4. 各種届書をパソコンから作成・印刷できます

「ねんきんネット」サービス|日本年金機構より

とのこと。

特に、興味をもったのが、年金見込額の試算。

実は50歳未満と50歳以上とでは、送られてくる「ねんきん定期便」に記載されている見込額の意味が異なります。

50歳以上の方と50歳未満の方では、老齢年金の見込額(これまでの加入実績に応じた年金額)の部分が異なります。

50歳以上の方の場合は、現在加入している年金制度に、60歳まで同じ条件で加入し続けたものと仮定して計算した老齢年金の見込額を表示しています。

一方、50歳未満の方の場合は、これまでの加入実績(「ねんきん定期便」でお知らせしている年金加入記録)を基に計算した老齢年金の額を表示しています。

年金Q&A – 主人に届いた「ねんきん定期便」(50歳以上の方用)と、私に届いた「ねんきん定期便」(50歳未満の方用)の様式が違いますが、何が違うのですか。 | 日本年金機構より

50歳未満に通知されるのは「これまでの加入実績に応じた年金額」なので、ほとんど参考になりません(と私は考えています)。

「ねんきん定期便」に両方併記すればいいのにと考えてしまいますが、わかりにくくなったり、混乱を招いたりと、いろいろ事情もあるのだろうと推察します。

他方、「ねんきんネット」では将来納める保険料を指定して、50歳以上向けと同じ条件で年金見込額を計算することができるそうなのです。

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登録方法と注意点

登録の方法は、主に2通りあります。

受け取ってから3か月以内の「ねんきん定期便」が手元にある場合は、そこに記載されている「アクセスキー」を使って、その場で登録してIDを発行することができます。今回、私はこの方法で登録しました。

そうでない場合は、一度オンラインから利用申し込みをし、5日後ぐらいに郵送でIDが送られてくるようです。

いずれも、申し込みには「基礎年金番号」が必要になります。青色の年金手帳をお持ちの方はそれで、厚生年金加入者の場合は、勤務先で知ることができます。

登録にあたり、注意しておくべき点があります。「秘密の質問」を一つ選んだうえで、それに対する「秘密の答え」を登録する必要があるのですが、何を「秘密の質問」としたかも覚えておかなければならないのです。

これはなかなかの落とし穴です。ID、パスワードを覚えていても、そもそも、何が「秘密の質問」だったかを忘れてしまうとログインできない仕組みのようです。私は、昨日の今日だったにも関わらずしばらく悩んでしまいました。

忘れてしまった場合は、オンラインで申請して「秘密の質問と答え」を郵送で送ってもらわなければならず、手間と時間がかかるようなので要注意。

また、IDは自分で指定するわけではなく、意味のない英数字の羅列が割り当てられるだけなので、自分で書き留めておく必要があります。

パスワードの生成、ID、パスワード、「秘密の質問」の記録は、KeePassなどのパスワード管理ツールに頼るのが現実的だと考えます。

ネット銀行、ネット証券など、たくさんのパスワードの管理が必要です。 危険だとは思いつつも、同じパスワードを使いまわしていたりしませんか...

年金見込額の試算

登録が済み、サービスを利用できるようになると

「年金見込額試算」では、これまでの年金加入記録を用いて、将来受け取る年金額を試算できます。
条件を変えて試算して、比較することもできます。

  • 現在と同じ条件で働き続けた場合、何歳から、いくらぐらい受け取れるか
  • 働きながら年金を受け取る場合、受け取り額にどう影響するか
  • 年金の受け取り開始年齢を変更した場合、年金額はどうなるか
  • これまでの免除・未納等の期間の保険料を納付した場合、年金額への影響はどうなるか

「ねんきんネット」サービス|日本年金機構より

といった年金見込額の試算が可能になります。

もっともお手軽に計算にできるのは「かんたん試算」で、現在の職業、収入が60歳まで続いた場合の保険料が、ボタン数回クリックで計算できます。

はじき出された年金見込額を目の当たりにして

はじき出された年金見込額を目の当たりして、かなり危機感を感じざるを得ませんでした。

今後、年金額の引き下げ、受給年齢の後ろ倒しもあり得ない話ではないですし、私の就労環境では60歳までそのまま勤めあげるのは事実上かなり厳しいので、なおさらです。

とはいえ、悲観的になっても何もいいことはないので、今からしっかり備えるしかないと決意を新たにした次第です。

私の場合、試算に含まれているのは老齢基礎年金と老齢厚生年金です。これとは別に企業年金(=退職金の年金受け取り?)があるのですが、恥ずかしながら、この制度の詳細をしっかり理解できてないことに気づきました。勤務先でのFP相談などを利用して、制度について把握したいと思います。

また、妻にも、この年金見込額の試算を試してもらうつもりです。

いろいろな気づきが得られる「ねんきんネット」。しっかり活用して、しっかり将来に備えて行きたいと思います。とはいえ、ケチケチになるのではなく、メリハリをつけて、今しかできないことを楽しむことも大事にしていきたいと思います。

(追記)年金について知り、将来に備えることによりより自分らしく生きる

これを記述しているわたくし、森村ヒロは、年金のことを調べ、リタイア後の人生を経済的に支える資産を蓄えるために、インデックス投資を主要な手段の一つとして活用するようになりました。

これにより、自分自身のQOL(生活の質)が向上し、自分の生き方がよい方向に動き、より自分らしく暮らせるようになりつつあることを実感しています。

その変化の内容と理由について記事にしましたので合わせてご覧ください。

インデックス投資をはじめて、気づいたら1年半が経過していました。 改めて振り返って自覚した「インデックス投資をはじめてかわったこと」を...

また、自分で年金に備えるためにもってこいのしくみ「個人型確定拠出年金」があります。これは拠出分(積立分)が所得控除される(税金が安くなる)、低コストで良質な運用商品が使えるなど、老後資産形成にはとても有利なしくみです。以下の書籍などを参考に、いちどご確認いただくことをお勧めいたします。

 ねんきんネット、確定拠出年金など、政府は我々の老後のために情報発信・しくみ整備を進めてくれています。これらを賢く活用して自分で備えていければそう悪いことにはならないと信じております。

確定拠出年金を使った資産形成も手法は、基礎年金と同様で「インデックス投資」です。インデックス投資について調べてみたいなーと思われた方は、当ブログおよびリンク欄にあるブログをご活用いただければと思います。

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