突然ですが、私の趣味は、スキー、山歩き、カメラ、ドライブ。最近は釣りにも挑戦しはじめました。どれも下手の横好きですが…。
今シーズン(2015/2016シーズン)は、スキーの用品類(板、ブーツ、ウェア、インナーウェア、グローブ)を一新して散財いたしました。
その中でもウェアについて、なるほどと気づいて工夫したことがあります。
結果的に、ウェア、インナーウェア一式は、登山ブランドのモンベルで揃えることになりました。
この記事ではその、モンベルでスキーウェア一式をそろえることになった背景・わかったことをご紹介いたします。
(投資とは関係のない雑談です。ご興味のある方のみお読みください)
スキーウェアといえば
スキーウェアといって、まず思い浮かぶのが、ゴールドウィン、デサント、フェニックス、オンヨネといったブランドの製品。海外ブランドではサロモンあたりでしょうか。
昔は、派手な色、派手なデザインが多かったようですが(一目でいつのシーズンのものかがわかるくらいだったようです)、近年はシンプルなデザインが多いようです。
ウェアに限らず、スキー用品については以下のショップのページが網羅的&見やすくてよかったです。
1シーズン前のものだと、神田神保町の専門店にいけば希望小売価格の40%offくらいで購入できます。今シーズンのものだと、希望小売価格そのまま~15%offくらいまでが相場のようです。
今シーズンのはじめに探し始めたときは、この類のものしか念頭になかったのですが、どれも結構いいお値段がするので(&1シーズン落ちになるだけでずいぶんと価格が下がるので、原価はそう高くなくって、誤解を恐れずに言えばぼったくり業界だなぁとおもったので)、何とかならないものか…、と考えはじめました。
登山用品という選択肢があった!
そんな感じで悩みながら、神田神保町のスポーツ用品街を歩いていた時にふと立ち寄った、石井スポーツの店内で、スキー売り場ではあまり見かけないブランドのウェア(MILLET:登山用品などを手掛けているブランド)を見かけて、店員さんに声をかけたのがきっかけです。
「登山用のウェアでゲレンデスキーをする方もいるんですか?」という問いに対し、
- バックカントリー(ゲレンデ外)に入る人はもちろん、ゲレンデでもきている人はいます。
- 雪山登山も、スキーも、大切なのは、防水・防風・透湿性、動きやすいことなので、要素はおんなじなんです。
- 登山用品のほうが、幅広い環境で使うことを想定しているだけあって合理的なんですよ。
- 防寒については、活動量に合わせてレイヤリング(重ね着)で調整するんです。
- 風を防いで中に空気の層を少し入れるだけでも十分温かくなります。
- ゲレンデだったら少し多めに重ね着すればいいし、バックカントリーなどでハイクアップ(自分の足で登る)するんだったら、中は少なくすればいい、こういう調整ができるんです。
といった内容の説明を丁寧にしてくれました。
この方に限らず、スキーや登山の専門店の店員さんはすごく親切というか、丁寧に教えてくれる印象があります。本当にスキーや山が好きでお仕事されているからでしょうか。
どうやらレイヤリング(重ね着)で調整というのが重要なキーワードであることがわかりました。
登山用品はまた奥が深い
登山用品でスキーウェアをそろえたらどうなるんだろう?レイヤリングとは?という視点で調査を開始しました。インターネットで検索したり、お店に足を運んで聞いてみるなど。
これまた非常に奥が深いのですが、スキーにも使えるウェア選びというかんたんでおさえなければいけないことは単純。
- 防水・防風・透湿性を備えたジャケット(ハードシェルジャケットと呼ばれることが多い)をアウターにする。
- その中に気温と活動量に合わせたインナーを着る=レイヤリング。
- ゲレンデスキーの場合は、保温性インナー(ベースレイヤ)+フリース/ウールのミドルレイヤが基本。
- 寒いときは保温性インナーをもう一枚きたり、薄手のダウンジャケットを入れたりすればよい。
- 特に大事なのがベースレイヤ。汗をすぐに飛ばしてくれて、空気を蓄えてくれるものを着れば驚くほどあたたかい。これはケチらないほうがいい。
とのこと。
なるほど。ハードシェルはすごく薄っぺらいけど、その中に着るもので調整すればよいということ。一般のスキーウェアは中綿もついているので、楽ちんだけど調整の余地が少ないということでした。
ハードシェルがあれば、秋冬の山歩きや、雨具、釣りでの防風着にも流用できて、なおよさそうです。
登山用品で揃えることに決心して、具体的な製品選びに入りました。
メーカーにより、ずいぶんと価格差がある…というかモンベルが安い
早速登山用品の品ぞろえが豊富な店頭にいってリサーチしてみました。すぐにわかったのは似たような用品でも、メーカーによってずいぶんと価格差がある、というかモンベルが安いということ。
ハードシェルなんかは、モンベルでは高くても3万円台のところ、ノースフェイス、MILLETなどはその2倍以上。
それ以外のメーカーは、セール期間中30%off、40%offなどで売っていることもあるのに対し、モンベルはどこに行っても値引きされてることはありません。お店独自のポイントサービスなどでもモンベルは対象外になっていることが多い。
いろいろ調べてみると、
- モンベルはワンプライス・適正プライスで勝負
- 本格登山にも使われており、機能・品質では全く問題ないというより強い信頼を集めている
ということがわかりました。いいじゃないですか。低コスト高品質。いつでも適正価格で購入できる。もう、モンベルで決まりです。
「山では着ている人が多い」「デザインいまいち?」という声も見えましたが、私は山でファッションを競うよなタイプでもないですし、私の目には、デザインについて他に劣っているようにも見えませんでした。
モンベルの製品選定
カタログ一式を持ち帰り、ジャケット、ミドルレイヤ、ベースレイヤ、パンツの選定をはじめました。
スキー用ジャケット
ジャケット選びが一番悩みました。ジャケットも用途や特徴によって数多くがラインナップされているためです。
前述のとおり、スキー以外への流用も考えて、中綿なし1枚地のものから選ぶことにしました。候補になるのは
- ダイナアクションパーカ
- ストリームジャケット
- フレネイパーカ
- ミディパーカ
- アルパインサーマシェル
- コスミックパーカ
です。
種類により、使用している機能性素材の種類・グレード(防水・透湿性能)、生地の厚さ・しなやかさ、軽さ、ストレッチ性、裏地の有無と種類、ポケット類の位置と大きさ、色などが変わっています。
どれでもスキーウェアとして使うにあたり大きな問題はなく、好み、自分の使い方とのマッチングにより選んでよさそうでした。
最終的に私が選んだのは「ストリーム ジャケット
」です。
- スキー、山歩き、釣りといろいろな用途で使うので、ハードユースにも耐えられるいいものを長く使いたいので、どうせならいいものがいいかな。スキーや私の山歩きのレベルからしたら完全にオーバースペックだけど…。
- 街歩き・普段着用にも薄いけどしっかりあったかくできるジャケットもほしい、けどスキーなどと兼用にすると中途半端になりそう。
というのが理由です。もう一枚、気軽に使えるものを買うことを想定しての選択です。
その他
その他はほとんど悩むことなくすぐに決まりました。
フリースはクリマエア ジャケット
インナーは、ジオラインのM.W.(ミドルウェイト)とスーパーメリノウールのM.W.のシャツ。気温に応じて、ジオラインのみ、ウールのみ、ジオライン+ウールの重ね着をできるようにしておくのがよいというアドバイスにしたがいました。
タイツは、ジオラインのニーロングタイツ M.W.。スキーの場合、ニーロング(ひざ丈)のタイツのほうがブーツ内でごわごわしなくてよさそうです。
パンツは、中綿入りのドライテック インシュレーテッドパンツ
一択です。
モンベル製品をお得に買う方法
買うものが決まったので、あとはお得に買う方法がわかればお買い物できます。といっても、モンベル製品の場合、先述の通りワンプライスが基本なので、ほとんど選択肢がありません。
モンベルの直営店にいって、(会費制ですが)モンベルクラブ会員になって5%ポイントもらう方法が一番確実でよさそうでした。
JAF会員やショップ独自のメンバー割引、ポイント還元は軒並みダメでした。
唯一割引が使えるということがわかったのは、勤務先の福利厚生プログラムでの提携割引(5%)でした。
私の場合、もう一回出直す手間などが惜しかったので、直営店で会員になって購入しました。
そんな感じで購入したウェアです。山用ということで色はちょっと派手ですね。
少しだけ注意点
登山用のジャケットをスキーに利用することにより少し不便なこともあります。
リフト券ホルダーみたいなものはありません。ICチケットであればどっかのポケットにしまっておけば大丈夫ですが、提示するタイプのリフト券の場合はリフト券ホルダーが必要になります(腕に巻くタイプ or パンツにつなげて出し入れするタイプ)。
なお、海外ブランドのスキーウェアも同様だそうです(サロモンなど)。海外では、すっかりICチケットが主流になっているのがその理由とのこと。
あと、ポケットの数がスキー専用のウェアより少ないことが気になる方もいらっしゃるかもしれません。そのかわり、多くのジャケットでは、胸のポケットの容量が多くなっています。
私は数が多いとどこにしまったのかわからなくなるほうなので、気になりませんでした。
おわりに
購入に至るまで結構時間がかかりましたが、いい買い物ができた&登山の服装の知識を得ることができたので大変有意義でした。
早くこれを着て雪山で「イィィィヤッホォォォウ!(´∀`)」と気持ちよく滑りたいものです(まだまだ下手ですけど)。
参考:スキーの均等配分|インデックス・ドライバー Rockyさんのウェアかっこいいな…
実は、スキーの板・ブーツもずいぶんと悩んで購入したので、後日、こちらについてもコツなどをご紹介できればと考えております。
追記:実際にゲレンデで使用してきた感想
早速新しい、ウェア・インナーで滑ってきました。
厳しい寒さ・吹雪・春スキーのような陽気と一通り体験しましたが、結果は「マジ快適!!」の一言に尽きます。
- 以前なら汗ばんでしまってその汗が冷えて寒くなっていたいた状況でも、汗がすぐに抜けて蒸れず冷たくならない。
- 以前より薄着なのに、高い標高や強風でも寒くならない。
- 着ている枚数は少ない&ジャケットが1枚なので身軽&スリムに見えます。
まさにインナー(ジオラインM.W.)の保温・汗発散性と、アウター(ハードシェルジャケット)の防風・透湿性の恩恵の相乗効果を実感することができました。
あまりに、私が快適そうにみえたのか、倹約家の妻からも「いいなぁ。私も買おうかな。山でも使えるし」という発言があったくらいです。
GORE-TEX Proのストリームジャケットなので、室内で試し着していたときは、生地のゴアゴアパリパリ感がちょっと気になるかも?と少々心配していましたが、ゲレンデでは一切気になりませんでした。普段のアウター使いで電車や車に乗るときはちょっと音が気になるかもしれません。
チケットホルダーは500円程度で、ゴムバンド&カラビナ&ファスナーでお金を入れられるようなものが入手できるので問題ありませんでした。付属のゴムバンドで腕に付けるもよし。付属のカラビナを使って、パンツのウェストベルト部分にぶら下げるもよしでした(この場合、チケットを見せる場合はジャケットの裾を少しまくり上げる必要あり)。私の良くいくスキー場の場合、チケットの確認はゴンドラ乗車時のみだったので、カラビナを使いました。
ほんと、モンベルのコストパフォーマンス最高!スキーウェア一式をモンベルでそろえたのは大成功でした。
普段使いアウターとしてジャケットもう一枚(黒など派手じゃない色がいいな)と、冬用インナーとしてジオラインL.W.(ライトウェイト・薄手)のシャツを何枚か追加購入することにしました。