自分らしいキャリアを実現するためのコツ

スポンサーリンク
valavg 728×90

先日「キャリア形成」に関する講演を聴講する機会に恵まれました。その内容に大変共感を持つことができました。

これまで全然気づいていなかったことに気づかされた、という衝撃ではなく、これまでの人生経験のなかでおぼろげながら感じつつもその姿をつかみきれずにいたことを、体系立てて理路整然と、しかも様々な調査に基づく裏付けをもとに「それってこういうことだったんだよ」と種明かしをされているような感覚です。

今後の折り返し地点を過ぎた会社員としての人生、一人の人間としてのこれからの人生を考えていくうえでの重要な考え方を得ることができました。

講演は、著作の一部を掘り下げて行われたものということだったので、すぐに著作のほうも読了いたしました。

この記事では、講演と著作から私が理解した「自分らしいキャリアを実現するためのコツ」についてご紹介いたします。

講演および著作の概要

講演の講師は高橋俊介さんです。講演は「キャリア形成」についてのものでした。

高橋さんの所属する慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスのキャリアリソースラボラトリーで行ってきた、ビジネスパーソンに対するインタビューや、キャリア形成に関する内外の研究成果などから導かれた

人生やキャリアの節目に直面したときに、真に有用なメッセージとなりうる考え方を選び出し、それをキーフレーズにまとめてみた

という内容をベースにしたものでした。

高橋俊介さんには、何冊か著作がありますが、

が一番講演の内容に近いようです。

この本には44個ほどのキーフレーズとそれぞれに対する解説・解釈方法が記載されています。講演の趣旨に合わせて、この書籍で紹介されているもののいくつかを特にフォーカスして紹介する流れです。

キーフレーズ=ヒントとしている理由も明快で

キャリアというのは個別性が強いので(中略)各人が自分の人生や仕事をみつめながら作っていかなければならないもの

という考えのもと、万人に通用する回答はなく、状況に応じた解釈が可能で多くの人に気づきを与えられるのがヒント集としています。

ヒント集ですが、根性臭いものではなく、著者の方のこれまでの活動・内外の文献による裏付けがあるところがとても説得力があります。

あらゆる年代・立場の方にとって気づきを与えてくれる内容ですが、特におすすめなのは、私のような会社人生を折り返しを迎えようとしている方、育児や介護と仕事の両立に奮闘されている方(特にワーキングママにとってはエンカレッジングな内容)、これから社会に出ようとしている方です。

気づきポイントメモ

講演会の資料はメモだらけ、読書の結果ラインマーカーだらけになってしまったのですが、その中でも特に自分が納得・気づきを得たキーワードをご紹介いたします。

  • キャリア形成は何が起こるかわからないし、自分だけでは決められない。まるで育児のごとく。逆算して管理することはできないし近視眼的に利を求めることは意味がない。
  • 合理性や効率ばかりで考えてはいけない。回り道が結果としてキャリアを太くて強いものにすることもある。あせってはいけない。
  • 目標より習慣。良い習慣が自分らしいキャリアにつながる。一流アスリートが「目標を持つことが大事」なんていっているのは特殊例。
  • 「計画的偶発性理論」…偶然がキャリアを作るが普段の行いがその確率に影響を与える。
  • 仕事の内容よりも仕事のやり方のマッチングが自分らしいキャリア実現のカギ。
  • 自分の心の利き手=主体的動機=フォースを認識しそれをうまく活かすことが自分らしい仕事の仕方の基本。
  • ただ、フォースの良い利用方法・制御方法を学ばないとダークサイドまちがいなし。
  • 天職とは、自分の強い動機が能力として発揮できやっていることに意味ややりがいを感じられる仕事。すなわち仕事のプロセスが重要。結婚もおなじ。誰と結婚するかより結婚後どう過ごすかのほうが重要。
  • 横のリーダーシップ・周囲のひとを巻き込む力。
  • 互酬性。情けは人の為ならず、巡り巡ってかえってくる。
  • スキル・能力開発のための自己投資。ホワイトカラーでは日本が一番自己投資していない。
  • 普遍性の高い学びの能力を身に着けることにより変化のタイミングでも前の経験を生かせる。納得型の理解・高い視線・基礎理論と歴史的背景の理解・ライフワークテーマを持つことがポイント。自己ブランド(ブランドとは提供価値の約束)の確立
  • 人との付き合い方・つながりへの投資。人的ネットワーキング・多様な人からの刺激。
  • ワークライフインテグレーション。キャリアにとって無駄なことはない。子育てだって育児だってキャリア形成にはプラス。
  • 常にワークライフバランスの取れた状態を維持するのは不可能。キャリアのフェーズ転換点、人生の節目でこそキャリアデザインするべき。

私のアクションプラン

講演を聞いたり、自己啓発書を読んだだけで、分かったつもり・できたつもりになり結局何も変わらない、という事態をさけるために、すぐに試してみることを設定するようにしています。

今回の講演&読書の結果設定した私のアクションプランは以下の3つ。

  • 自分の心の利き手=フォースは何かを日ごろから考えるようにする。
    • どういうときに気持ちいいと思える・思えたのか、界王拳10倍ができる・できたのかに意識を配る&心理学系の書籍にもあたってみる
  • 自己ブランド=自分が約束できる提供価値は何かを認識する。
  • 普遍性の高い学び・「なるほど」を大切にする。

まずは1四半期3か月このテーマで頑張ってみたいと思います。

たまに講演を聞いたり自己啓発書を読んだりするのは刺激になっていいですね。今後も機会を活用していきたいと思います。

特に関連している記事

「こころの定年」を乗り切り、人生の後半戦にそなえるためになにをすべきか。楠木新さんのセミナーを受講し考える。
楠木新(くすのきあらた)さんのセミナー「会社を辞めずに独立する方法-横浜サカエ塾・水無月(オフィスバトン主催)」を受講してきました。 ...
スポンサーリンク
valavg 336×280
valavg 336×280