「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」に参加して考えたこと

スポンサーリンク
valavg 728×90

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」の結果が表彰式で発表されました。

自分たちにとって本当に良いと思える投資信託を選んで称えようというアワードです。

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。

オフィシャルサイト投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015より

私も趣旨に賛同し投票いたしました。私の5票はすべて三井住友・DC全海外株式インデックスファンドに投じました。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」に投票しました!
ブログをはじめて2回目の「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」の投票時期を迎えました。 最近になって、ようやく「イ...

幸い表彰式にも参加することができ、楽しくためになるひとときを過ごすことができました。

すぐに記事にすればよかったのですが、雪山遊びに明け暮れている間にタイミングを逸してしまったので、内容の紹介などはほかのブログにおまかせして、雑多な感想などを記録しておきます。

第一部 カン・チュンドさんをお迎えしてのトークライブ「あなたが選ぶ!投信できごと オブ・ザ・イヤー」

  • 「下落局面があるからこそうまみがある」「やらなければいけないことは続けることだけ。」「部屋の片隅に観葉植物を置き続けるのごとく。淡々と続ける。」なるほど。これは至言。
  • 「バランスファンドははじめやすく、続けやすい」たしかに。でもよくわからないから、はじめはバランスファンドというのはあまりおすすめできないなぁ。株式だけのバランスファンドがあるとはじめての人におすすめしやすいけどなぁ。
  • 下落・急落局面で「ニタァ」とできるか否かで自分のリスク許容度との適合をチェックするのはいいアイデア。下がった時に「ウマウマ」と思えるくらいの余裕が大事そう。
  • 資産形成について相談を受けたときには、カン・チュンドさんのコンサルティングを紹介すれば間違いない&悪いことにはならない。

やらなければいけないこと・積立投資のうまみ

  • 「下落局面があるからこそうまみがある」
  • 「やらなければいけないことは続けることだけ。」
  • 「部屋の片隅に観葉植物を置き続けるのごとく。淡々と続ける。」

これは紙に書いてどっかに張っておかなきゃいけないですね。

投信で手堅くlay-up!(インデックス投資ブログ)のじゅん@さんの

記事も参考になります。

バランスファンドについて

バランスファンドは、普通債券クラスと株式クラスの組み合わせになっているので、リスクレベルが合えば確かに一本ですんで使いやすい。

でも、人のリスク許容度は加齢や状況の変化により変わっていくのがふつうなので、一本だけで済ませるということはどっかにひずみ(リスクを取りすぎる、もしくは、取れるリスクに足りない)が出てきて、いずれかは何らかの手段で調整が必要になるはずです。

また、よくわからないから「初心者向き」のバランスファンドで、という流れはとても危険。初心者であろうが玄人であろうが、資産形成のためにリスク資産に投資をするのであれば、リスクとリターンの関係、それを制御するためのアセットアロケーションという考え方(リスク資産への投資額=エクスポージャの調整も含め)だけは抑えておかなければならない。

これをスキップしてバランスファンドというのはとても危険だなと考えています。

バランスファンドは本当に初心者向きなのかな?
{国内, 先進国} x {株式, 債券}の組み合わせの4資産に均等に投資するバランスファンドが、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金...

株式だけの全世界に広く分散されたバランスファンドがあるとはじめての人におすすめしやすいのにな、と常々考えております。

日本を含む全世界株式の低コストインデックスファンドがあれば、これの積み立て&残りは銀行預金でも十分だよなぁいう考えがあるからです。国別時価総額比率や、先進国株式:国内株式:新興国株式=50:40:10なんかの固定比率とかバリエーションがあってもいいかもしれないですね。

債券だけのバランス、REITだけのバランスも揃うと、株式:債券:REITの割合は制御したいけど、その内訳にはこだわらない(パッシブでいい)という向きの方には喜ばれるかもしれません。

下落局面で「ニタァ」とできているか

「-10%くらいは急落として、年に何回かはあることと考える。」とのこと。確かにその通りです。2015年8月、2016年初頭からの下落がまさにこのレベル。

これからもっともっと下がるかもしれないし、ここから反発して元に戻るかもしれない。先のことはわからないけど、こういう急落局面で「ニタァ」とできるかどうかが、自分のリスク許容度の再確認になるなと感じました。

私の場合は、「ニタァ」、そして、「そわそわ」している状態なので、リスク許容度という点ではまだ大丈夫だなという感触です。

なぜ「そわそわ」か。世帯での生活防衛資金の分担割合の変更で生じた投資余力を残しており下落したら追加で資金投入できる余裕があるので、スポット投資をするかしないかとそわそわしてしまうのです。

「期待リターンがプラスとみこんでいるからには、常に自分が最適と思う金額を最適と思う配分で投資しているのがベスト」ということは理解しているのですが、スポット投資に回せる資産を一部確保しておくことは、続けるための「工夫」であり「コツ」なのかもしれないなぁと考えています。あまりにも余力を確保しすぎたり、そわそわしすぎるのもよくないですけどね。

カン・チュンドさんのコンサルティングを紹介すれば間違いない

著作・ブログを拝読したり、今回のように講演を拝聴して得た確信。

資産形成について相談を受けた際はカン・チュンドさんのコンサルティングを紹介すれば間違いない

もちろん、自分できめ細やかにアドバイスしてあげられる場合には、書籍やブログなどを紹介しマンツーマンで相談に乗ってあげればいいのですが。

しかし、つきっきりで相談に乗ってあげられない機会のほうが多い。そんなときにカンさんを紹介すればまず間違いないなと確信したわけです。

相談してきた人もしっかりとした考えを得ることができるでしょうからハッピー、紹介した私もうらまれたりすることがなくなりハッピー。

以下の記事は、実際に妻に資産形成について考え学んでもらった経緯を書いたものです。このときはもちろんつきっきりで話し合いをしました。カンさんの忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術の書籍がとくに参考になりました。

資産形成の学習ロードマップ(みたいなもの)
妻と一緒に資産形成について、相手にあわせて段階的に話を深めていかなければいけないこと、そして、手引きとなる書籍に関しては、 感覚的に...
資産形成について学ぶために、最初に読んでもらうのはこの一冊
資産形成、投資についての知識がまだない妻に、興味を持ってもらい学んでもらうためには 感覚的に共感することができる ボトムアップ的...
妻との資産形成、一歩前進。そして、持株会株式は売却!
妻と一緒に資産形成のカテゴリでお伝えしている、妻にも資産形成について考えてもらおうの話が一歩前進しました。 最初の一冊として選んだ本 ...
妻もついにインデックス投資家!ここまでの振り返りとコツをご紹介
2015年の2月に、妻と将来に向けての資産形成と投資についての会話をはじめて以来、断続的に話をしてきました。 その結果、ついに妻がインデッ...

第2部 決定。投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015

第2部は受賞ファンドの発表でした。

  • 竹川美奈子さんとm@さんの掛け合いはとても楽しい。来年以降も是非続けてほしい。
  • iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFが10位に食い込んでくるあたりさすが投信ブロガー。マニアック。
  • 直販投信強い。「投資家にとっていい」の軸が複数あるからこそか。
  • 結い2101で3組結婚!?
  • 竹川美奈子さんとm@さんの掛け合いは楽しいなぁ。
  • セゾン投信中野さんの「これ一本でまにあう」はぶれずかっこいい。
  • バンガードのVTが第3位!立派な順位だけど、金野さん少々悔しそう!?
  • バンガードエフェクト、なるほど。本アワード2連覇→2位→3位という好成績は確かに他社にはプレッシャーを与え続けているはず。
  • VTはブロガーのコメントが確かに熱い。バンガードファンがいることの証。バンガードすてきだなぁ。
  • レオスの藤野さん「TOPIXはクソ」。TOPIXをベンチマークにしているアクティブファンドのFMならこれくらいの気概がないと(まぁ言葉は選ばれたほうが敵は増えないと思いますが)。目下のところ実績も十分です。
  • 第2位 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド 紹介された最初のコメントは私のものでした。私はこれに5票すべて投じました。
  • 第1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド。2位にトリプルスコアをつけての圧勝。
  • ニッセイさん、今年は来てくれた!!そして、スピーチがめちゃくちゃうまい(他の会社の方も当然お上手だったのですが、抑揚、音量、間の取り方などすごかった)。
  • 受賞された皆様ほんとうにうれしそう。その姿をみて我々ブロガーもうれしい。

低コストインデックスファンド強い。そこに直販投信、バランスファンドが入り込むといった感じでしょうか。

投信ブロガーといっても、それぞれ考え方は異なるのも事実。初めての人はランキングだけにとらわれず、しっかり理解してから選ばないといけないですね。

ETFは、第2位のVT、第10位のiシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF、第18位のVTI。国内ETF1本、バンガード2本。

米国株式の特定口座対応が進み、バンガードETFの敷居はだいぶ下がっているのは事実ですが、やはりネックは割高な売買手数料でしょうか…。DRIP(配当再投資)の仕組みも手間をかけないようにするためにはポイントかもしれません。

実は、私、表彰式の日に注文をだして、はじめてバンガードETFホルダーになりました。これについてはまた別に記事でご紹介いたします。

利用者である投資家が、良いと思える投資信託を選んで表彰し、運用会社がそれを喜んでくれるというのはほんと素敵なことだと実感します。

運営委員長のrennyさんから「バンガードでは受賞した賞を本社で掲示していてこのFOYも含まれている。 他の運用会社もぜひ積極的にアピールしてほしい。無料ですから!」とありましたように、どんどんアピールに使っていただきたいものです。

バンガードはその日のうちにニュースが出ていました。すごい!

おわりに

このような機会を提供してくださる運営委員・ボランティアスタッフのみなさん、参加してくださった運用会社のみなさん、投信ブロガーのみなさんに感謝です。

いまはまだマイナー、いちどはじめたら退屈と言われるインデックス投資(確かにその通り)。こういう機会を活用して、仲間で集まり盛り上がれるのはとてもいい刺激になります。

私も、引き続き自分のリスク許容度の範囲でじっくり投資を続けていき、ブロガーとしても少しでも読者の方のためになる情報発信をつづけて、来年以降もこのアワードに参加していきたいと考えています。

参考:関連記事

公式ページ

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015

カン・チュンドさんの記事

『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the year 2015』の結果発表! カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

準公式(?)議事録

すぱいくさん、いつもありがとうございます。ほんとに神業・・・。

参加者の皆様の記事

スポンサーリンク
valavg 336×280
valavg 336×280