バランスファンドは本当に初心者向きなのかな?

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{国内, 先進国} x {株式, 債券}の組み合わせの4資産に均等に投資するバランスファンドが、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>」シリーズ、三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズでそれぞれ設定されるとのことで、インデックス投資ブロガー、ツイッタラーの間でちょっとした話題になっています。

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
  • eMAXIS バランス(4資産均等型)

私自身は、

  • 資産全体の為替バランスを考えて、為替リスクは株式で
  • 国内債券≒無リスク資産は当面、個人向け国債変動10年で

を基本的な考え方にしているため、株式と債券のバランスファンドを使う予定はありません。

ただ、妻の資産形成のサポートを考え、バランスファンドについても考えておかねばと思った次第です。

バランスファンドは初心者向きなのかな?

バランスファンドは、良く「初心者向き」と説明されることが多いのですが、ちょっとしっくりきていません(株式と債券を組み合わせたバランスファンドを念頭においています)。

「何も考えずにとりあえずワンストップでそれだけ購入していればそれなりの内容」という意味でお手軽であることは疑う余地がありませんが、はたしてこれが本当に初心者に向いているといえるのだろうかという疑問。

株式に比べて、債券は直感的に理解しにくく、初心者には、株式クラス+預貯金や個人向け国債のほうがかえって分かりやすい気がします。その後、自分なりのアセットアロケーションのイメージができてきたら債券クラスにも手を出すほうがつながりがいいのではないかと。

自分も、債券に関しては、いまだに一つずつ順を追って考えていかないと、株・債券価格・金利・為替の関係が把握できません。

次に自分なりのアセットアロケーションへの連続性の観点で気になるのが、バランスファンド+個別ファンドを組み合わせたときの運用の複雑さ。バランスファンドをベースに、好みで個別ファンドをトッピングするのと、(バランスとの組み合わせのほうがコストが大きく下回るということがない限りは)バラで組み合わせるのとでは手間の観点では大差ないような気がしてなりません。

以上より初心者向きというより、

  • あまり細かいことは気にせずとにかく手間をかけずに、ワンストップソリューションを求めている方
  • 自分の希望するアセットアロケーションに近い配分のバランスファンドがありコスト面でもリーズナブル

という方に向いているのだと考えるとしっくりきます。初心者というよりはいろいろ試してみた結果、細かいことはあまり気にしないといった達観の境地にいたったり、希望のアセットアロケーションと大きな差がないからバランスファンドが使いやすいと考えるような玄人向きなのではないでしょうか。

株式クラスのバランスファンドに期待!

バランスファンドというと株式と債券を組み合わせたものが主流ですが、株式クラスのみの低コストなバランスファンドの潜在需要はかなり高いはず。

たとえば

  • 全世界株式クラス(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス;(MSCI ACWI)といった国内、先進国、新興国の株式を浮動株調整後の時価総額比率)
  • 国内株式:先進国株式:新興国株式の比率を固定したもの(10:80:10や50:50:0など…)

のような。

これであれば、無リスク(低リスク)資産とリスク資産との比率で全体のリスクを制御することができ、初心者から、こだわり派・DIY派まで広い投資家層に受け入れられそうです。

【<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(全世界株式型)】

みたいなのを見てみたいなぁ…。ニッセイアセットマネジメントさんに要望のお手紙書かなくちゃ。

すでにMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)をベンチマークにするインデックスファンドeMAXIS 全世界株式インデックス(信託報酬0.60%税抜き)があります。日本も含めてもう一段低コストであればぜひ使いたい。おしい!

ちなみに、全然関係ないですが…

インデックス投資界隈のツイッターではガンダムや北斗の拳などのメタファーが登場することが多いのですが、自分は知識がなくついていけずに残念…

なぜかウィングマン、きまぐれオレンジロード、シティハンター、あだち充系、少女漫画系(星の瞳のシルエット、銀色のハーモニーなど)などを好んで読むラブコメ派でした。これらはパット思い付いた一例です。

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