資産形成の学習ロードマップ(みたいなもの)

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妻と一緒に資産形成について、相手にあわせて段階的に話を深めていかなければいけないこと、そして、手引きとなる書籍に関しては、

  • 感覚的に共感することができる
  • ボトムアップ的(はじめから断定とか端的すぎるものは合わない)
  • 読み手に寄り添い、読み手が考えながら読み手なりの答え(ただしそれなりに妥当な)にたどり着くことをサポート

という性質のものが望ましいことを知りました。

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この記事では、どのような段階を踏みながら、資産形成について学習を進めていくべきかについて考え、ロードマップみたいなものに落とし込んでいきます。

「金融経済教育」に関する研究成果

資産形成のための教育と学習は普遍的な課題で、すでに一定の研究成果がまとまっていますので、これら既存の成果を、適宜、参照・活用していくのが得策です。

すでに吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)-金融リテラシーとは何かのブログ記事でわかりやすく解説してくださっています。

ブログ記事のもととなっている、金融経済教育研究会がまとめた金融経済教育研究会報告書と合わせて参照しながら考えます。

ロードマップ(みたいなもの)

これまで自分自身が学んできた経験から、はじめに、エイヤで以下のようなロードマップ(みたいなもの)を考えてみます。

はじめから段階を細かく区切るのも難しいので、これをベースとして、状況を見ながら、必要に応じてブレイクダウンしてしていくことにします。

資産形成学習ロードマップ

 導入(リテラシ)

「導入(リテラシ)」の段階は、資産形成の必要性と、そのために必要な知識の習得を目指す段階とします。

具体的には

  • なぜ資産形成について取り組む必要があるのか
  • 金融・投資の基礎知識
    • 金利(単利、複利)
    • インフレとデフレ
    • 為替
    • リスク・リターンの関係
  • コツコツ投資(時間分散投資、長期投資)と、世界分散投資の効果と重要性
  • 投資信託が、コツコツ投資、世界分散投資のための強力な武器であること
  • 投資信託の仕組みと選び方

を理解して納得することをゴールとして学習を進める段階です。

そして、その結果として、「投資をするのであれば、コツコツとインデックス投資を続けていくことが最善であろう」という結論に、自分でたどりついてくれることを期待しています。

金融経済教育研究会報告書にて「生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシー」として挙げられている項目では

  • ライフプランの明確化及びライフプランを踏まえた資金の確保の必要性の理解(項目2)
  • 金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利(単利、複利)、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解(項目6)
  • 取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解(項目7)
  • 人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解(項目12)
  • 資産形成における分散(運用資産の分散、投資時期の分散)の効果の理解(項目13)
  • 資産形成における長期運用の効果の理解(項目14)

が対応します。

理論と実践

「理論と実践」の段階は、資産形成の具体的な方法論と、その背景にある理論を理解する段階とします。

知識を知恵とし、活用出来るようになるための段階といってもよいかもしれません。金融ケイパビリティという概念にもつながるかと思います。

具体的には

  • 世帯全体と個人で、それぞれ資産の構造をどうとらえるか
  • 生活防衛資金の意義と重要性
  • リスク許容度
  • 各アセットクラスの期待リターンとリスクを知る
  • アセットアロケーションを決める
  • 売買執行、モニタリング、リバランス、リアロケーションなどについての方針

などを想定しています。

このフェーズでのゴールは、自分が、今後どのように資産形成を進めていくかを決めることとします。

そして、その内容を投資方針書などの形で整理しておけると、なおよいですね。

投資方針書 2014年10月
初版の投資方針書(投資方針書 2014年6月27日)を記載してから、バリュー平均法の研究、修正バリュー平均法の検討、アセットアロケーション、...

マニアック

資産形成のための学習については「理論と実践」の段階までの内容で十分です。

ここから先の領域は完全に趣味の世界といってよいでしょう。「マニアック」な学びの段階です。

「マニアック」の段階のゴールは「(理論派)投資ブロガーとしてブログ記事をバリバリ書き続ける!書き続ける!書き続ける!」こと。終わることのない学びと実践の道です。

具体的には

  • インデックス提供会社からの、元データを円換算する
  • ファンドの日次データを分析する
  • 交付目論見書だけでなく、請求目論見書まで読み込んで、ファンドが陽に公開していない事柄を突き止めたり裏をとる
  • ファンド運用会社に突撃電話する、手紙を送ってみる

などなど。興味のおもむくまま、掘り下げて、学び、調べます。

これらは、より良い投資環境実現のために効果があり、重要なことです。

しかし、必ずしもすべての個人投資家が目指す必要のない段階であることは明らかです。

プラン作成

上記のロードマップにもとづき、各段階で学ぶべきことを、相性も考慮したうえで最も適切と思える方法で学習していけるようにしていかなければなりません。

今回の検討で、現時点で学ぶべきことを特定することができました。

これをもとに、妻との相性を考慮して、適切な書籍群の選定と、読み進める順番を決めていきます。

何冊か、めぼしい書籍を大人買いしましたので、届き次第、最初に私が読んで、早いうちに、これらのプランニングをすませたいと考えています。

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