自分で自家用車を所有するようになってからはじめて自動車保険の見直しをしてみて(お恥ずかしい…)、年間保険料32000円の節約になったという話です。
これまでの自動車保険
社会人になって初めての夏に、念願の自家用車を購入しました。そのときに加入したのはソニー損保。もはや記憶にありませんが、当時いろいろ比較した結果最善の保険会社を選んでいたはずです。
以降、毎年機械的に継続手続きをしてきて、10数年。思考停止といわれてもしかたがないかもしれません。これが保険会社の手口なのでしょう、きっと。
きっかけはこれらのツイート
そんな中、以下のツイートを拝見して思い立ち、重い腰をあげました。
【ブログ更新しました】 みんなに福行け!(インデックス投資やっています) : 自動車保険と個人賠償責任保険の見直し http://t.co/V4ZkdObxQz
— fukurougaeru (@fukurougaeru) 2015, 8月 6
私もここ5年以上SBI損保。事故利用経験はないけど無料ロードサービスは早いし何度か助かってます。 https://t.co/b63h9tVpFP — じゅん@ (@junatmark) 2015, 8月 6
するとなるほど、各社、(完全に条件を一致させるのは難しいので)大まかな条件で揃えてみただけでも、ずいぶんと保険料に差がでることがわかりました。
「これは乗り換え本気で検討せねば」とエンジンがかかった次第です。
一括見積取得は避けたほうがよい&軸を決めてから比較しないと発散する
自動車保険各社とも、たいていのところはWebで即時見積もり取得が可能になっていました。
(対面型などはその限りではないのかもしれませんがそういうところは、保険料が高いはずとばっさり切り捨て)
また、「一括見積請求」といったサービスを行っているサイトもあり、試しに利用してみましたが、結論としては、ほとんど参考にならず、改めて自分で一つずつサイトを訪れて見積もり取得していきました。
「一括見積請求」を使わないほうがいいと感じた主な理由は
- 各社微妙に条件が異なるところを無理やり丸め込んでいるため、結局のところそれぞれで調整してみていかなければいけない
- その過程で「自動車保険のコア部分とおまけ(差別化部分)の差」、「現在のトレンド」の感覚がつかめてくる
の2点です。
各社、年間走行距離の区分、運転者年齢限定の区分、各種保険料の区分や、そのほか特約などが違うので、一括請求で入力した一つの条件で出てきた金額だけで比較するのはフェアではなく結果的に個々を見ていく必要があります。だったら、最初から一つずつみていけばいいじゃんということです。
また、個々に見積もりを取っていくと、どこの保険会社にもあるものと、独自のものが区別できるようになります。またそれぞれの説明を眺めていくことにより、自動車保険の仕組み、どこでも変わらない「コアの部分」が見えてきます。「コアの部分」は各社で呼び方が違うこともありますが内容は同じなのですぐにわかるようになります。
ここまで来ると、自分に必要なものとその金額、不要なものがはっきり区別できるようになってきます。
私の求めた条件
各社の見積もりを取っていくことによって、比較のための条件が明確になってきました。それが以下の条件です。
- 対人賠償無制限
- 対物賠償無制限
- 人身傷害無制限
- 搭乗者傷害上限(2000万円や3000万円など)
- (自動車事故)弁護士費用等保証保険
- 運転者は自分や家族に限定せず運転者の年齢限定は最高にする
「保険は万が一にそなえるもの」=「万が一のことが起きたときに、自力では到底まかなえないものこそ保険でカバーするべき」という考えです。「確率は低いけど起きてしまったらダメージが大きいもの」が保険でカバーすべき内容。
弁護士費用等保証保険については、
これから自動車保険に入る人のために、事故でめちゃ苦労した私が、マジで必要な特約を教える | 1億円を貯めてみよう!chapter2や、実際に事故にあってしまい示談等相手との調整に苦労した知人の経験談から必須と考えました。過失割合が大きく変わる=どっちに倒れるかわからないものをカバーするという点で保険でカバーしておいたほうがよかろうという考えです。
運転者・年齢の限定については、稀ではありますが、両親・親族に運転してもらうことがあること。とはいえ、自分が一番の年少者なのでこのような条件になりました。
車両保険については、保険料、万が一のことが起きたときの支出金額、その確率を考えると、判断が難しいところです。
明日事故を起こして車が全損→突然100-200万円の出費が必要なるとかなり痛いなぁ、ということで以下の条件を軸として比較しました。
車両保険は保険料が高いので節約ポイントの一つ、よく考えるべきところでしょう。カバー範囲や免責金額によっても大きく変わってきます。
- 保険金額は上限(保険金額を上下しても保険料はそんなに変わらなかったのでどうせなら)
- カバー範囲はフルカバー
- 免責金額は5万円-10万円。一回目、車対車免責0がある場合はそれを選択
このように、各社の見積もりサイトをいじりながら、コアが何かということと、「これを付けたらこれくらい保険料が変わる」という感触をつかんで、自分なりの軸を決めて比較するのがよいと思います。
また、各社の差別化要素条件をそろえにくいことは、コアではないということなので、よほどそれに必要性を感じない限りは比較の段階では付帯なしにして、後で個別で保険料とのトレードオフをすることとしました。。
また、自動車保険で最も重要なポイントの一つは「事故対応能力」なのは間違いのないところなのですが、こればかりはなかなか比較ができないので、それなりに加入者が多くて、長年継続しているところだったら、まぁ大きな問題はないだろうとおおらかにとらえることにしました。
そして、インターネットでの口コミはあまり参考にしないようにしました。母集団に偏りがあるだろうし、調べ始めたらきりがないので。
まぁ、歴史のある日系大手損保会社のネット通販部門的なところなら比較的無難なんだろうなくらいの根拠のないバイアスは持ってます…。
比較してみてびっくりの結果とまとめ
上記の軸をもとに、めぼしい保険会社の見積もりを取りまくりました(といってもWeb入力でリアルタイムで取得可能)。
私の条件では、東京海上グループのイーデザイン損保が最安値45460円、これまでのソニー損保が77460円で、見積もりを取った中では最高値圏でした。その差、なんと32000円, 41%OFF!!。
年収を32000円UPさせたり、投資で32000円の収益を確実に得ようしようと思ったらそれは大変なこと。
この見直しに費やした時間、およそ2時間。費用対効果の観点ではかなりお得なのではないでしょうか。保険の見直しの効果大、ありがたや。
なお、この結果は、私の場合、運転者の年齢限定の区分や、年間走行距離の関係で、たまたまこうなっただけなので、条件が変わればまた結果も変わってくるはずです。
みなさまも、自動車保険の更新時期には一度時間をとって見直しを検討されてみてはいかがでしょうか。