バリュー平均法のしくみ

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バリュー平均法は

「安いときは投資額を増し多く買う、高いとき投資額を減らして少し買う、もっと高いときは買わずに売ってしまう」

を機械的に実現することによってリターンを向上させよう、という積立投資手法です。

そこで気になるのは、バリュー平均法ではどうやってこれを実現しようとしているかということ。

すでにほかの詳細解析記事のなかでふれている内容ですが、非常に重要なことなので、バリュー平均法のしくみを改めてピンポイントで取り上げます。

バリュー平均法の仕組み

バリュー平均法の実践は

  • 最初に(長期間にわたる)バリューパスを設定する
  • 毎期の積み立て投資でそのバリューパスに追従することを繰り返す

とされています。

そのため、この「最初にバリューパスを設定して、その後頑張ってそのパスに追従する」という中・長期的な過程の中に、バリュー平均法のご利益(リターン向上の源泉)があると考えられがちです。実際、私もそのように考えていました。

しかし、バリュー平均法のしくみは実は非常に単純で、

  • 直近の1期分のリターン実績が期待リターンより低ければ安いと判断する。期待リターンより高ければ高いと判断する
  • 安い場合にはいつもより多く、高い場合にはいつもより少なく買う
  • 安ければ安いほど多く、高ければ高いほど少なく買う(高さの程度によれば売ってしまう)ようにしたい→評価額が変動した分を調整分として売買するようにしよう

にすぎません。

中長期で何かいろいろ調整することにより効果が発揮されている手法、ではなくて、毎期毎期で完結しているんですね。

毎期毎期で完結していることがわかっていれば、実践する上で、いろいろ臨機応変に対応できるようになるはずです。

直近の値動きだけで投資金額を調整しているだけなんだーと思うとずいぶんと敷居が下がったような気がしませんか?

私も、実践するにあたり課題となるポイントをうまいことクリアし、長期での資産形成の心強い道具とできるよう検討を進めていきたいと思います。

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